自動車の歴史 Part4-3
自動車の発展期: 1945〜1980
自動車の歴史トップ

自動車の歴史 Part1
自動車の歴史 Part2
自動車の歴史 Part3

Part4.
自動車の発展期
1945年〜1980年
1)ヨーロッパ
2)イギリス

3)アメリカ合衆国、日本
4)
エネルギー危機
5)新しい市場

Part5.現代から未来へ
1)自動車産業の未来


自動車史トピックス
・レースカーの系譜
・エンジンの系譜


第2次世界大戦以後の自動車時代

【エネルギー危機】
 70年代初頭に起こった石油ショックによって、人々はようやく自分達が使っているエネルギー資源、とくに石油資源は無尽蔵でないことを知ることになった。英国による北海での新たな石油源の発見も石油の永続的な使用を保証するものではなく、60年代から70年代にかけての中東戦争はさらに供給事情の複雑な問題をつけ加えた。輸出国の手中にある石油は政治的な武器となり、当時、輸出制限を受けた西洋諸国に深刻な石油不足をもたらした。
 ガソリンの供給不足により、運転手は給油の度にガソリンが入れられるかどうかスタンドで確認しなければならなかった。
 ガソリンの価格は70年代に4倍までになり、世界的なインフレの進行と世界的な景気の停滞をもたらした。安価なエネルギーの時代は影を潜め、多くの国ではエネルギー節約のために速度制限を設けたりした。また、現在でもよく見られるように、より小さくて経済的な自動車が人気を集めるようになった。
豊富な石炭を産出する南アフリカでは、石炭からオイルを精製する方法を開発した。アメリカ合衆国では90%の無縁ガソリンと10%のトウモロコシから精製されたエチルアルコールを混ぜたgasoholを売るガソリンスタンドが現れたり、ブラジルではサトウキビから生成した純粋なエチルアルコールを燃料とするようになった。しかし、こうしたいろいろな取組や開発も恒久的な解決策ではなく、自動車の新たなエネルギーの形の模索が大変困難な課題であることが鮮明になっている。これは2005年の現在も引き続き世界の主要自動車メーカーの戦略課題となっている。
 一方、世界の自動車保有数もとどまる所を知らず、人々の生活になくてはならないものになっている。現在ではこの時代以上に、自動車は先進国から、中国、ロシアを始めとする第3世界の人々に浸透していっており、単にエネルギー問題ばかりでなく、地球温暖化の問題からも深刻な課題となっている。
これは、もはや個人主義の問題というような低レベルの問題ではなくなってきている。ほとんどの産業で自動車による便利な輸送の恩恵にあずかっており、今更不便な時代に後戻りもできなければ、代替の方法も選べないという事態に陥っている。

 この問題は現在においても受け継がれている課題であり、環境に負荷の少ない様々な代替のエネルギーを求めて、自動車産業も自動車を利用する人々も更に永続的な努力をしていかなければならないことを物語っている。

日本の原油価格の推移
(アラビアン・ライト昭和40年〜58年)
トヨタ博物館探訪