1. アルカリ骨材反応
  2. アルカリシ反応式
  3. 炭酸塩反応
  4. 骨材と反応性成分
  5. 反応の進行模式図
  6. 反応の進行
  7. アルカリ分布
  8. 貯留したゲル1
  9. 貯留したゲル2
  10. 反応と膨張の進行
  11. 膨張による圧力
  12. 膨張圧
  13. 膨張率
  14. アルカリ量の影響
  15. ペシマム条件1
  16. ペシマム条件2
  17. ペシマム条件3
  18. AE剤の影響
  19. 気泡量の影響
  20. 骨材寸法の影響
  21. 環境湿度の影響
  22. 試験体寸法の影響
  23. ポゾラン材の効果
  24. スラグの効果
  25. SFの効果
  26. 弾性係数の低下
  27. 評価試験
  28. 岩石鑑定:X線回折
  29. 化学法:チャート
  30. 調査結果
  31. アルカリ限界量
  32. 防止対策のフロー
  33. 被害:マップ
  34. 被害例:ひびわれ
  35. 被害例:護岸
  36. 被害例:橋脚
  37. 被害例:変形
  38. 補修
  39. END
アルカリ骨材反応とは
コンクリートは砂利と砂という天然の骨材をセメントと水で練り混ぜて固めた硬化体なのですが、よくよく考えると不思議な工業製品です。この辺の詳しいお話しは別のページですることに致しますが、コンクリートはご存知のようにセメント、水、砂利、砂からできています。このうち、セメントはまず粘土と石灰石を焼き固めてクリンカーという中間物質を作り、次にこれを粉砕し、固まる時間を調整するための石膏を少々添加して作られます。セメントは水と反応して固まる一種の無機ポリマーみたいなものですが、基本的にはカルシウムとシリカの酸化物、あるいカルシウムとアルミニウムの酸化物が水を取り込んでゲル化することにより、硬化します。セメントは水と混ぜると非常に高いアルカリ性を示し,その溶液中には非常に多くのアルカリ金属(NaやK)イオンが溶け出してきます。このアルカリ金属イオンが、アルカリ骨材反応のアルカリの意味なのです(結して、溶液が高アルカリ性、PHを示すわけからではありせん)。
コンクリート中の骨材には多くのシリカ鉱物が含まれています。化学式はSiO2ですが、その形態は多様です。代表的な結晶は石英ですが、オパール、トリジマイト、クリストバライトなど各種結晶形態を示すものから、微少質の石英やガラス質のものも含まれます。
骨材に含まれている十分に結晶化していないシリカや結合欠陥部の多いシリカは、カリウムやナトリウムなどのアルカリ金属と反応することによって、アルカリ・シリカゲルを生成して骨材から溶出してきます。このアルカリシリカゲルは水ガラスの一種であり、コンクリート中に存在する水を吸って膨張する性質を有しています。この膨張現象による膨張圧は非常に大きく、コンクリートにひびわれやポップアウトを発生させたり、部材に大変形を生じさせる場合があります。
シリカ物の結晶構造